コラグラフ・参考作品

2017年11月6日

前回のエントリーで紹介したコラグラフ。実際にどのようなものか、参考作品を紹介します。

こちらは木版画などと同じ凸版の原理で刷った作品。
版の上にロラーでインクをのせてバレンや手のひらで刷ります。
コラグラフ凸版

こちらは同じ版を銅版画などと同じ凹版の原理で刷りました。
歯ブラシで凸凹の引っ込んでいるところにインクを詰め、寒冷紗で表面のインクを拭き取った上でプレスにかけます。
エッチングやドライポイントに比べて凸凹が大きいので、拭き取り方やプレスの掛け方にちょっとしたコツが必要です。
コラグラフ凹版

こちらが版です。水性塗料でコーティングした上にインクを詰めたので、貼付けられた物の素材感が変化して面白い表情を見せています。
これ自体がコラージュの作品になりますね。
コラグラフ・版

刷り上がった作品は、ベニヤ板に水張りして乾燥させているのですが、子供教室の親御さんやカルチャー教室の生徒さんも「これはなんですか?」と興味深そうに聞きに来られます。やっぱり目新しいんですね。受験課題への応用としても、質感表現や画面構成の勉強になると思います。