おすすめ展覧会情報(2022.02.03)
アーツ千代田3331
オルタナティブ 小池一子展
会期 -3月21日(月・祝)
「アートとデザインの柔らかな運動」という副題の通り、小池氏が手がけてきたデザインジャンルについては「中間子」、アートジャンルについては「佐賀町」と二つに分けての彼女の足跡をたどる展覧会でした。
「中間子」
コピーライター、編集者、クリエイティブディレクターとして、1960年代以降のクリエイティブの現場を牽引したことを示す豊富な資料とポスター群が圧巻でした。さらに、「無印良品」の立ち上げから現在に至るまでの関わりも一覧することができます。
「佐賀町」
小池氏は1983年から2000年の期間「佐賀町エキジビットスペース」を主宰し、数多くの国内外の若手作家を育ててきました。そこに関わった作家の中から、現在、展示可能な作品群を集め、20世紀最後の時代の熱気を思い出させる展示になっています。
小池氏に関わった人々へのインタビュービデオは必見です。
展覧会情報
https://www.3331.jp/schedule/005503.html
展覧会特設サイト
https://alternative-kazukokoike.3331.jp/
東京国立近代美術館
柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年
会期 -2月13日(日)
柳宗悦を中心に、濱田庄司、河井寛次郎らが作り出した「民藝運動」を各地の民藝作品コレクションなどを通じて振り返る展覧会といえます。
展示されている作品自体も興味深いが、「民藝運動」が「展示」「出版」「制作」を3本柱にした「運動体」としての活動であったこと初めて知りました。
展覧会特設サイト
https://mingei100.jp/
MOMATコレクション 所蔵作品展
会期 -2月13日(日)
東京国立近代美術館の常設展では、明治期から現代までの日本におけるアートムーブメントを見渡すことができます。
毎回、違った切り口で展示作品がチョイスされるのですが、今回は「純粋美術と宣伝美術」という展示に興味が惹かれました。
まだ「デザイン」という言葉が定着していなかった時代、アーティストと宣伝美術がどのように関わっていたのか、作品とポスターなどを併置する形で結びつけるのは、これまでになかった経験でした。
展覧会情報サイト
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20211005/
各美術館の所蔵作品展(常設展)は、企画展示と一緒に見ることができます。同じ作品も、美術経験値が上がってくると、ある日突然全く違ったものに見えてくることがあります。これからアートやデザインを目指す人には、自分の中に作品を染み込ませるように何度も観てほしいと思います。
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