テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

高校1、2年生対象の基礎科2月前半の課題作品の紹介です。
各自で一つの単語をテーマとして設定し、その言葉を象徴するようなもの、ことの画像や実物を収集しました。そこから色を抽出して、幾何図形を用いて描くという課題です。

自分の「好きな」色を使うのではなく、「取材した上で色を選ぶ」ところがポイントです。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「母」
母体とか胎児をイメージしました。保健の授業で見た胎児の写真で、血管が意外と青いという発見があり、それが暖色の中の小さな面積の寒色(水色)という差し色となって画面を引き締めています。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「バウムクーヘン」
お菓子の「バウムクーヘン」と、自分の好きなバンドの同名の曲のイメージを重ねて表現しました。「バウムクーヘン」の焼き色の重なりは、人生の年輪の象徴と考えたそうです。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「夜景」
作者は夜景好きで、中学生の頃からいろいろな夜景を見に行っています。今回の作品は、街角から漏れてくる光が、道路の水溜りに反射している様子から、左上は直線的な、右下は曲線的な構図を考えました。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「すし」
回転寿司のメニューから、色や形の要素を分解して抽出し、再構成しました。切り取り方が独特で、個性的な作品になりました。ちなみに、白と緑の部分は、寿司と一緒に回ってくる新幹線のおもちゃだそうです。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「夜明け」
山頂から街を見下ろしているときに迎えた夜明けの情景から発想しました。街の向こうの山並みがほのかに明るくなっていく様子と、街の明かりの色の違いに注目しました。

テーマから色彩を抽出して、幾何図形を使って表現しよう!(基礎科)

「天国」
天井画や陽光の写真から浮かんだ「天空の高みに階段で登っていくイメージ」から構図を考えました。円の重なりとの対比で、天国の象徴である太陽をあえて黄色い四角で表現したことで、メリハリのある作品になりました。

基礎科
https://www.art-matsudo.net/course/basic-main


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