石膏デッサンの意義(基礎科)
基礎科の2月後半の課題は「ライティングされた石膏像を描いてみよう!」でした。
石膏像「マルス」に一方向から照明を当て、明暗の関係をわかりやすくした上で描写するというものです。
近年、石膏デッサンを入試で課す大学・専攻は、かなり少なくなっています。しかし、構図や形態を捉える訓練としては、単色、単一素材で、なおかつ形態として適度な複雑さを持つ石膏像は有効なモチーフです。
今回は一方向から照明を当てることによってできる明から暗にいたる色調のグラデーションと、それによって見出される形の稜線を発見、理解することに重点を置きました。
単純に上手に石膏デッサンが描けるというアウトプットよりも、観察による上質なインプットができるようなることが、作品を作る上で必要不可欠な「気付き力」を鍛えることにつながります。
今回紹介する作品の作者は、初めて石膏デッサンを描いた人もいて、経験値はバラバラです。しかし出題意図をよく理解した上で、取り組んでくれたのではないかと思っています。
基礎科
https://www.art-matsudo.net/course/basic-main
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