展覧会レポート「クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門”」
21_21 DESIGN SIGHT
「クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門”」
パリの凱旋門を梱包した「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」のメーキング映像を中心に、<梱包の環境芸術家>クリストとその妻であり共同制作者/マネージャーであるジャンヌ=クロードの歩みを紹介する展覧会です。
プロジェクト名にある通り、1961年に構想してから2021年に実現するまで60年という長い期間がかかったというところに、まず驚きました。
実際にプロジェクトで使われた巨大な布や極太のロープも展示されています。凱旋門を傷つけないように組まれた鉄骨も含めて、すべて一点ものの特注品です。
そういったものの製造過程など、さまざまなプロセスの映像を見るにつけ、最後は人間の手で作業が行われるという、当たり前のことに改めて感動を覚えました。
ジャンヌは2009年に、クリストは2020年に亡くなりましたが、多くの賛同者の働きによって実現されたプロジェクトです。21_21のオフィシャルサイトにあるとおり「さまざまなチャレンジに勇気を与えてくれる」展示です。是非体験してほしいと思います。
追記
クリストとジャンヌ=クロードのこれまでの活動、作品を知識として入れてからいくと、より楽しめると思います。
作品画像などはFacebook、Instagram、Twitterでも公開しています。
ぜひ、フォロー、いいね!をよろしくお願いします。