2学期の授業(基礎科)
12月に入り、2学期の授業も、もう直ぐ終了です。高校1・2年生対象の基礎科では、これから絵画、デザイン、造形を行っていく上で必要な基礎的な知識を身につけるため、講義を交えたゼミ形式の授業を織り交ぜて、バリエーション豊富な課題に取り組みました。その中からいくつかピックアップします。
色彩ゼミの作品です。明度、彩度、色相といった色の三要素、対比の考え方などを講義で学んだ後、ベタ塗りによる写真模写と、自分なりに色彩を変換した2つの作品を描きました。
パースゼミの作品です。古来から行われてきた各種遠近法を紹介した後、2点透視図法について集中的に講義しました。その後、木炭デッサンで徹底的に形を直しながら講義で学んだことを実践にうつしました。
名作コラージュです。過去の作家の名作を印刷物を切り貼りすることで自分なりに表現しました。構図法や色彩、明暗の流れなど、気づきの多い課題になりました。この作品はモネの「4本のポプラ」が下敷きになっています。
木炭グラデーションです。左から「木炭をつけただけの調子」「指で擦った調子」「ガーゼで擦った調子」で、11段階のグラデーションを作りました。単純に見えて、指先と木炭、木炭紙との微妙なコントロールの必要な、根気のいる作業です。
石膏デッサンです。先の木炭グラデーションの経験で、ぐっと木炭の色幅が広がってきました。今回は背景にも調子をつけることで、モチーフと空間との関係についても考えてもらう課題になっています。
基礎科生たちは現在、粘土による立体造形に取り組んでいます。デッサンや平面構成で培った立体を平面上に再現する力を、今度は直接粘土で表現することで、より立体を観察、表現する力に磨きをかけてほしいと思っています。
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